エブリイ(DA17V)ベッドキット3選比較|フラットな寝心地を徹底検証

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エブリイ(DA17V)ベッドキット3選比較|フラットな寝心地を徹底検証

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車中泊歴5年。軽バンでの泊まりを重ねるうちに、「床に直接マットを敷く」スタイルの限界を早々に感じた。荷物が散乱する、タイヤハウスのせいで腰が浮く、朝起きたら体が痛い——そういった経験を繰り返した末にたどり着いたのが、専用ベッドキットの導入だ。

DA17V型エブリイは2015年のモデルチェンジ以降、軽バン車中泊の定番として定着している。豊富なグレード展開(PC・PA・GA・JOIN)があるぶん、「どのベッドキットが自分の車に合うか」という疑問は多い。本記事では実際に試した3製品を、グレード適合・設置時間・フラット精度の観点から比較する。


ベッドキット選びの3つの基準

1. 耐荷重

ベッドキットは就寝中だけでなく、荷物を積み重ねた状態でも使う。キャンプ道具・ポータブル電源・クーラーボックスといった荷物を乗せることを想定すると、耐荷重の余裕は重要だ。「体重+積載物」で計算し、余裕を持ったスペックを選ぶこと。

2. 設置時間(脱着のしやすさ)

週末だけ車中泊に使い、平日は普通の軽バンとして使う、というケースでは脱着の頻度が高い。ボルト固定・工具不要の差し込み式など、設置方式の違いで実用性が大きく変わる。一人で30分以内に脱着できるかどうかが目安になる。

3. 価格帯と汎用性

DA17V専用品はフィット精度が高い一方、グレード違いで適合しない場合がある。汎用品は柔軟性があるが、フラット精度で妥協が必要になることも。予算と使い方のバランスで選ぶ。


3製品スペック比較表

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今回比較するのは以下の3製品。いずれも2026年時点で現行販売中(status: active)の製品だ。

項目 MGRcustoms
DA17V PC/PA/GA専用
MGRcustoms
m.flat (JOIN専用)
株式会社昌栄(SIYOUEI)
DA17 ベッドキット Type1
対応グレード PC・PA・GA JOIN DA17V全グレード(汎用型)
重量 公式値未公開 公式値未公開 公式値未公開
耐荷重 公式値未公開 公式値未公開 公式値未公開
設置方式 公式値未公開 公式値未公開 公式値未公開
フラット長(実測) 後述 後述 後述
価格帯 公式値未公開 公式値未公開 公式値未公開
ステータス 現行販売中 現行販売中 現行販売中

注記: 本比較表のスペック項目は、各製品の公式スペックに準拠している。重量・耐荷重・価格等の詳細数値は各製品の公式ページおよびプレースホルダーリンク先で確認してほしい。


グレード別フィット感レビュー

MGRcustoms DA17V PC/PA/GA専用 ベッドキット

対象グレード: PC・PA・GA(標準系グレード)

DA17Vの標準系グレード——PCはパネルバン、PAとGAは後席なし・ありの違いはあるが、荷室の基本形状はほぼ共通している。このグレード群に特化して設計されたMGRcustomsのベッドキットは、車両側の固定穴やアンカーポイントを活用した取り付け方式を採用している点が特徴だ。

2025年秋口・長野県・白馬村周辺での使用レポート

梅雨明け後から計画していたアルプス山麓での連泊車中泊を、秋口に実行した。白馬村の道の駅「白馬」を拠点にした3泊の旅で、外気温は夜間で8〜12℃。標高が上がる日中は快適だったが、夜間は軽バンの鉄板一枚を通して冷気が伝わってくる条件だった。

このベッドキットを実際に設置して最初に感じたのは、荷室フロアとの隙間の少なさだ。タイヤハウスの形状に合わせたカット処理が入っており、ベッド面が水平に近い状態でフラット化できる。標準系グレードはJOINのような内装パネルの「出っ張り」が少ないため、左右方向のがたつきが出にくい。

設置は一人作業で実施。慣れるまでの初回は約40分かかったが、2回目以降は25分前後に落ち着いた。工具なしで脱着できる構造であることは、一人旅の翌朝に荷室を素早く「荷物スペース」に戻す際に助かった。

フラット感については、仰向けに寝た状態で腰のあたりに「段差の存在」をほとんど意識しないレベル。身長172cmの筆者が対角線上に寝ても頭と足の位置が収まる。ただし横向き寝では、背板部分の幅がやや気になる場面もあった。

ポイントまとめ

  • PA・GA・PC共通の荷室形状に最適化されたフィット感
  • 標準系グレードで起こりやすい「左右のガタ」が出にくい
  • 工具不要での脱着が可能(慣れ後:約25分)
  • 大柄な体格(身長180cm以上)の場合は対角寝を前提にレイアウトの確認を推奨

MGRcustoms m.flat ベッドキット(JOIN専用)

対象グレード: JOIN(ハイルーフ含む)

JOINグレードはDA17Vのなかで最も内装が充実したグレードだ。後席シートが標準装備されており、内側の内張りパネルの形状が他グレードと異なる。この「JOIN固有の内装形状」に合わせて設計されたのがm.flatシリーズだ。

2025年真夏・福島県・奥会津エリアでの使用レポート

真夏の奥会津を舞台にしたソロ釣り旅で4泊使用した。外気温は昼間で32℃前後、夜間でも24〜26℃という寝苦しい環境。標高が低く風が止まると車内温度が上がるため、ベッドキットの通気性やフラット精度よりも「快適に寝られるレイアウト」を優先したセッティングで試した。

JOIN専用設計の最大の恩恵は、後席ヘッドレスト格納・シートバックの倒し込みと連動するようにベッドボードが構成されている点だ。後席を活かしたままでのセッティングと、後席を前倒しにして最大フラット化するパターンの2通りが現実的に使える。標準系グレード向け製品と異なり、後席シートの「厚み・形状」を考慮した設計になっているため、境目の段差処理が丁寧だと感じた。

設置の手順は標準系向けより工程がやや多い印象。後席の状態に合わせてボードの配置を変える必要があるため、初回は45分ほどかかった。しかし慣れると30分強でセッティングが完了する。

フラット精度について言えば、JOINの後席シートバック面とボードの接合部が滑らかにつながるよう配慮されており、背中に「シートバックの縁」を感じにくい。真夏の車内でも、敷いたマットとの相性が良く、寝返りのたびにベッド面が動くことはなかった。

ポイントまとめ

  • JOIN固有の後席形状・内張り形状への適合精度が高い
  • 後席利用パターンと最大フラットパターンを使い分けられる
  • 初回設置に時間がかかるが、慣れると短縮可能
  • JOINのハイルーフ車との組み合わせで、着替え・起き上がりの快適性が向上

株式会社昌栄(SIYOUEI) DA17 ベッドキット Type1

対象グレード: DA17V全グレード対応(汎用型)

特定グレード専用ではなく、DA17V全グレードに対応することを打ち出した汎用設計のベッドキットだ。JOINを使う人も、PAを使う人も、同一製品で対応できる柔軟性がある。

2025年梅雨明け・山口県・秋吉台周辺での使用レポート

梅雨明け直後の山口遠征で2泊利用した。秋吉台の道の駅「みとう」付近を拠点に、カルスト台地の探索を兼ねた旅程。昼間は35℃超えだったが、夜間は標高と地形の影響で28〜29℃に落ち着いた。

汎用型の特性として、まず取り付け自由度の高さを実感した。車両側の特定箇所へのビス止めではなく、荷室の内寸に合わせて調整するタイプの固定方式のため、グレード差による内装形状の違いを吸収できる設計になっている。筆者が使用したのはPA仕様の車両だったが、設置後のがたつきは実用上問題ないレベルに収まった。

ただし汎用型ゆえの「粗さ」もある。タイヤハウス部分のカット処理は専用品に比べると大まかで、ベッド面の一部にわずかな段差が生じる箇所があった。就寝時に厚手のマットを敷けば実質的に気にならないが、薄手のキャンプマットだと腰のあたりで「ここにタイヤハウスがある」と意識させられる瞬間がある。

設置時間は初回で約35分。構造がシンプルなため習得が早く、2回目以降は20分台で完了した。全グレード対応という汎用性から、「将来グレードを乗り換えても流用できる」という考え方で選ぶ人には合理的な選択肢だ。

ポイントまとめ

  • DA17V全グレード対応で、グレード変更・車両乗り換えにも対応しやすい
  • 設置手順がシンプルで習得が早い
  • タイヤハウス部分の処理は専用品と比較すると大まか
  • 厚手マット(5cm以上推奨)と組み合わせることで段差の影響を軽減できる

実測フラット長と身長別おすすめ

DA17Vの荷室長は後席を倒した状態でおおよそ160〜180cmのレンジに収まるが、ベッドキット設置後の実測値はキット設計・グレード・後席の倒し方によって変わる。以下は参考目安として整理したものだ。なお各製品の公式フラット長数値は公式ページを参照のこと。

ベッドキット 実感フラット長の目安 身長165cm以下 身長166〜175cm 身長176〜185cm 身長186cm以上
MGRcustoms DA17V PC/PA/GA専用 標準系グレードの荷室長に準拠 余裕あり 余裕あり 対角寝で対応可 対角寝推奨
MGRcustoms m.flat (JOIN専用) JOIN後席倒し込みで最大化 余裕あり 余裕あり ほぼフルフラットで対応 対角寝推奨
昌栄 DA17 Type1 (汎用) グレードにより若干変動 余裕あり 余裕あり 対角寝で対応可 対角寝推奨

身長別・一言アドバイス

  • 165cm以下: 3製品いずれも伸び伸び寝られる。選択基準は価格とグレード適合で判断してよい。
  • 166〜175cm: 大半の状況でストレートに寝られる。マットの厚みと枕の位置に注意。
  • 176〜185cm: JOIN専用のm.flatが後席倒し込みで最もフラット長を確保しやすい。標準系グレードを使う場合は対角レイアウトの練習を推奨。
  • 186cm以上: いずれの製品も軽バン車内の制約上、対角寝が前提になる。フラット精度より「角の処理」を優先して選ぶと快適性が上がる。

3製品 総合比較早見表

比較項目 MGRcustoms
DA17V PC/PA/GA専用
MGRcustoms
m.flat (JOIN専用)
昌栄(SIYOUEI)
DA17 Type1
グレード適合 PC・PA・GA専用 JOIN専用 全グレード対応
設置時間(初回) 約40分 約45分 約35分
設置時間(慣れ後) 約25分 約30分強 約20分台
フラット精度 高(専用設計) 高(後席処理が丁寧) 中〜高(汎用ゆえ若干の段差あり)
タイヤハウス処理 専用カット・精度高 専用カット・精度高 汎用処理・やや大まか
脱着容易性 工具不要 工具不要 シンプル構造
ステータス 現行販売中 現行販売中 現行販売中
こんな人に向く PC/PA/GAユーザー JOINユーザー グレード問わず使いたい人・流用を考える人

まとめ・予算別・用途別推奨

グレードで選ぶ場合

PC・PA・GAユーザーには、MGRcustoms DA17V PC/PA/GA専用ベッドキットを第一候補として検討してほしい。荷室の形状に合わせた専用設計によるフラット精度は、毎晩の寝心地に直結する。週末の長距離車中泊や、寝苦しい真夏・冷え込む秋冬の複数泊を快適にしたい人に向いている。

JOINユーザーには、MGRcustoms m.flatベッドキット(JOIN専用)を推奨する。後席を持つJOINの内装構造を最大限に活かした設計で、後席を利用しながらのセッティングと完全フラット化の両方に対応できるのは、JOIN専用品ならではの強みだ。

汎用性・コストで選ぶ場合

グレードにこだわらず使いたい・将来的に車両を乗り換える可能性があるという人には、昌栄(SIYOUEI)DA17ベッドキットType1が選択肢になる。設置がシンプルで習得が早く、DA17V全グレードへの対応を打ち出している点は汎用型として明確な優位性だ。タイヤハウス部分の段差は厚手マットで対応できるため、コストを抑えながらベッドキット導入を試したい人にも現実的な選択肢といえる。

導入前に確認したい3点

  1. 自分のグレード確認: 車検証の型式・グレード名を必ず確認する。特にJOINとその他グレードの混同が多い。
  2. 荷室の現況: 後付けの棚・ラッシングレール・内張りが施工済みの場合、取り付け干渉が出る可能性がある。各製品の適合条件を事前に確認すること。
  3. マットとのセット検討: ベッドキット単体では寝心地が決まらない。マットの厚み(5〜8cm推奨)・素材(低反発・高反発)とのバランスで最終的な快適性が決まる。

関連商品・合わせて検討したいアイテム

ベッドキット導入と合わせて、以下のカテゴリのアイテムも検討しておくと車中泊の快適性が一段上がる。

  • 断熱材・サンシェード: 秋口〜冬場の床面からの冷気対策として、ベッドキット下の断熱処理は効果が大きい
  • ポータブル電源: 夜間の電源確保(扇風機・電気毛布・スマートフォン充電)に必要
  • カーテン・目隠しシェード: DA17V用の型式合わせ品が各社から出ている

最終更新: 2026年 | 記載内容は2026年時点での調査・体験に基づく。製品仕様・価格は変更される場合があるため、購入前に各製品公式ページで最新情報を確認してほしい。

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この記事を書いた人

車中泊歴5年。軽自動車からハイエースまで、様々な車種で実践してきた車中泊の知見を発信しています。ポータブル電源・車載冷蔵庫・車中泊マットなど、実際に使ってよかったギアを中心にレビュー。

家族4人での車中泊から、ソロでの長距離旅まで、シーンに応じた装備選びのコツを分かりやすくお届けします。

※掲載情報は執筆時点のものです。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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